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[SCG55-04] ガンマ線スペクトル計測による土壌ラジウム濃度測定システムの開発
キーワード:土壌中ラジウム濃度、ガンマ線分光
ガンマ線スペクトルの解析によって土壌中のラジウム濃度を分析するための測定システムを開発したので報告する。ガンマ線計測には、日本学術振興会福島支援事業(2011年度~2016年度)で開発されたSrI2(Eu)/MPPCディテクタ(以下ディテクタ)を用いた。室内において、遮蔽無しで上方を向けて測定を行うと、建材に使用されているコンクリート中のラジウム娘核種(214-ビスマスなど)からの強いガンマ線が測定されてしまうので、厚さ5cmの鉛ブロックによってディテクタを遮蔽した。これによりバックグラウンドを80%低減することができた。214-ビスマスのピーク面積を使って土壌中のラジウム濃度を決定するために、地球化学標準岩石試料JG-1(地質調査総合センター)を使って検量線を作成した。当日は、このシステムの問題点を解決するための議論を行う。