日本地球惑星科学連合2019年大会

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[J] 口頭発表

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[U-05] 地球惑星科学の進むべき道9:大型研究計画とマスタープラン2020

2019年5月27日(月) 09:30 〜 10:30 101 (1F)

コンビーナ:田近 英一(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、春山 成子(三重大学大学院生物資源学研究科共生環境学専攻)、藤井 良一(情報?システム研究機構)、川幡 穂高(東京大学 大気海洋研究所)、座長:田近 英一春山 成子

10:08 〜 10:30

[U05-02] 太陽地球系結合過程の研究基盤形成

★招待講演

*山本 衛1橋口 浩之1横山 竜宏1宮岡 宏2小川 泰信2塩川 和夫3野澤 悟徳3吉川 顕正4津田 敏隆5,1 (1.京都大学生存圏研究所、2.国立極地研究所、3.名古屋大学宇宙地球環境研究所、4.九州大学国際宇宙天気科学・教育センター、5.情報・システム研究機構)

キーワード:赤道MUレーダー、EISCAT_3Dレーダー、国際観測網、IUGONET

太陽から地球に至るエネルギーの内、放射は赤道域で最大となり、太陽風は磁力線を通じて極域に集中する。赤道との極域の2つの特異点に大型設備を建設、全球に広域地上観測網を整備し研究を推進する。
(1)赤道ファウンテン
インドネシアに赤道MUレーダーを設置し、対流圏、中層大気、電離圏(超高層大気)に至るエネルギー・物質の噴流・循環過程(赤道ファウンテン)を解明する。
(2)極域エネルギー流入過程
スカンジナビア半島北部のEISCAT_3Dレーダー建設(6か国共同)に参加する。極域の電離圏・磁気圏を高解像度観測し、エネルギー流入と応答過程を解明する。
(3)グローバル結合過程
広域地上観測網を赤道から極域に展開する。IUGONET観測データ統合解析システム、多様な観測衛星、数値モデル研究と共同して、エネルギーと物質のグローバル結合過程を研究する。

本計画はマスタープラン2014/2017の重点大型研究計画であり文部科学省ロードマップ2014に掲載された。各研究機関から概算要求中である。これまでの評価を踏まえ、引き続きマスタープラン2020に応募する。