JpGU-AGU Joint Meeting 2020

セッション情報

[E] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG45] 熱帯インド洋・太平洋におけるマルチスケール大気海洋相互作用

コンビーナ:小坂 優(東京大学先端科学技術研究センター)、Sang-Wook Yeh(Hanyang University)、堀井 孝憲(海洋研究開発機構 戦略研究開発領域 地球環境観測研究開発センター)、Hiroki Tokinaga(Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University)

熱帯太平洋・インド洋は幅広い時空間スケールに渡る大気海洋相互作用が起こる場所である。その変動が引き起こす遠隔影響は全球的に重大な影響を及ぼす。1980年代以降、現場観測や衛星観測、再解析、及び気候モデリングの発展に伴い、季節内から十年規模の変動と付随する遠隔影響について様々な観点から研究がなされてきた。最近の研究では、熱帯インド洋の大気海洋相互作用における塩分の重要性や、夏季アジアモンスーンの季節予測や地球温暖化停滞期における海洋蓄熱量の再分配に対する熱帯太平洋-インド洋間の海盆間相互作用の重要性が指摘されている。太平洋ウォーカー循環の長期変化は、放射強制力に対する気候フィードバックや気候感度における昇温パターン効果や、温暖化に伴うENSO変調の観点から、再び注目されている。このような難題に多角的に取り組み、気候系における熱帯大気海洋相互作用の役割への理解を深めるために、本セッションは熱帯インド洋・太平洋におけるマルチスケールな大気海洋相互作用に着目して、様々な観点から発表・議論・情報交換を行う場としたい。観測データ解析・数値モデリング・理論研究など幅広い発表を歓迎する。

*Yu Zhang1,2Shang-Ping Xie3Dillon J. Amaya4,5Qihua Peng6Yu Kosaka7Xiaopei Lin1,2Jun-Chao Yang1,2Sarah M. Larson8Arthur J. Miller3 (1.Physical Oceanography Laboratory, Ocean University of China、2.Qingdao National Laboratory for Marine Science and Technology、3.Scripps Institution of Oceanography, University of California San Diego、4.Cooperative Institute for Research in Environmental Sciences, University of Colorado Boulder、5.Department of Atmospheric and Oceanic Sciences, University of Colorado Boulder、6.State Key Laboratory of Tropical Oceanography, South China Sea Institute of Oceanology, Chinese Academy of Sciences、7.Research Center for Advanced Science and Technology, The University of Tokyo、8.Department of Marine, Earth, and Atmospheric Sciences, North Carolina State University)