JpGU-AGU Joint Meeting 2020

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-GI 地球科学一般・情報地球科学

[M-GI37] GEO-地球観測データの統合による地球科学と社会便益への利用

コンビーナ:村岡 裕由(岐阜大学流域圏科学研究センター)、安藤 健太郎(海洋研究開発機構)、落合 治(宇宙航空研究開発機構)、Shinichi Sobue(Japan Aerospace Exploration Agency)

[MGI37-05] 地球観測データの全球森林監視イニシアチブ(GFOI)における利用

*落合 治1 (1.宇宙航空研究開発機構)

キーワード:森林管理、地球観測データ、温室効果ガス

全球森林管理イニシアチブ(GFOI)は、途上国の森林管理や、REDD+などの温室効果ガス排出量報告を支援するための国際的な非公式連携推進組織である。国際的な連携パートナーのリーダーである、米国、英国、ドイツ、ノルウエイ、豪州、地球観測衛星委員会(CEOS)、世界銀行、世界食糧農業機関(FAO)、欧州宇宙機関(ESA)が本活動を主導しており、その下で途上国を含む多くの専門機関が活動に参加している。この連携の場を通じて、GFOIの参加者は途上国における森林監視とGHG報告の改良や開発を加速するための調整を行っている。このような連携活動を推進することにより、一国一機関では提供出来ないような包括的で調和の取れた支援を提供することが出来る。具体的には、GFOIの活動は、「途上国における森林管理のニーズやギャップの特定」「途上国の優先度に基づく調和の取れた支援策の整備」「一貫した能力開発の提供」「リモートセンシングや他の重要なデータセットの提供と利用の支援」「研究開発の実施とナレッジギャップの解消」「研究と途上国ニーズのギャップの解消」「専門家と実務者とのコミュニケーションの最適化」「二重投資の削減」など多岐に渡って実施している。本稿では、その中でも特に地球観測データがどのように各国の森林ニーズやGHG報告を支援しているかを紹介する。