[O04-P19] 自作の高い分解能をもつ簡易分光器による電子レンジプラズマの分光
キーワード:電子レンジプラズマ、簡易分光器の製作、ナトリウムの励起
プラズマの基礎研究を行った。電子レンジ内でシャープペンシルの芯を陶器の台に置いて電源を入れると、ナトリウムのD線と推測されるプラズマの発光がおこることを知った。なぜシャープペンシルの芯から強いナトリウムの輝線があらわれるのか、この輝線は本当にD線なのか疑問に思った。分解能が高い市販の分光器は高価で購入できないため、この光の正体を確かめるために、ナトリウムランプのD線を2本に分光する分解能をもち、デジタルカメラで安定してクリヤな撮影画像を得ることができる簡易な分光器を開発した。この分光器を用いて、電子レンジ内でシャープペンシルの芯から放出されるプラズマ光を分光したところ、ナトリウムの強い輝線を中心とする光であることがわかった。
H.Khattakらは、ブドウの実を2つ並べて電子レンジ内で加熱すると、交点に共振が集中して、そこからプラズマが発生することを明らかにした。ブドウの屈折率は1.33程度で、ブドウの中を伝わる周波数は、空気中のほぼ10分の1となるため、ブドウの内部を通過するときの波長は12mmとなる。これがちょうどブドウの大きさと一致するためだと結論付けている。ブドウの場合には、カリウムとナトリウムのプラズマが発生するとされており、発生の条件は水の存在であるという。
筆者らの実験では、長さ6mmのシャープペンシルの芯がアンテナの役割を果たして、芯を置いた陶器の台のナトリウムを励起してプラズマを放ったと考えられる。水が存在しなくてもプラズマの発生は起こる。
H.Khattakらは、ブドウの実を2つ並べて電子レンジ内で加熱すると、交点に共振が集中して、そこからプラズマが発生することを明らかにした。ブドウの屈折率は1.33程度で、ブドウの中を伝わる周波数は、空気中のほぼ10分の1となるため、ブドウの内部を通過するときの波長は12mmとなる。これがちょうどブドウの大きさと一致するためだと結論付けている。ブドウの場合には、カリウムとナトリウムのプラズマが発生するとされており、発生の条件は水の存在であるという。
筆者らの実験では、長さ6mmのシャープペンシルの芯がアンテナの役割を果たして、芯を置いた陶器の台のナトリウムを励起してプラズマを放ったと考えられる。水が存在しなくてもプラズマの発生は起こる。