日本地球惑星科学連合2021年大会

出展者情報

SIP革新的深海資源調査技術 / J-MARES(次世代海洋資源調査技術研究組合)

SIP革新的深海資源調査技術 / J-MARES(次世代海洋資源調査技術研究組合)

 
SIP革新的深海資源調査技術とJ-MARESの取組み
内閣府・戦略的イノベーション創造プログラム(SIP)「革新的深海資源調査技術」では、海洋国家・日本において経済社会の持続的な発展に不可欠とされる海洋鉱物資源のうち、有望と目されるもののまだ世界的にも未着手となっている、我が国の南鳥島周辺の排他的経済水域(EEZ)内の水深5,000m~6,000mの深海底に存在が確認されているレアアースを高濃度に含む海底堆積物(通称「レアアース泥」)を含む海洋鉱物資源等を対象とした技術開発に取り組んでいます。
J-MARES(次世代海洋資源調査技術研究組合)は民間企業4社からなる技術研究組合で、唯一の民間実施組織として本SIP課題に参画しています。深海資源の産業化モデルの構築に道筋をつけることを目指し、本SIP課題において開発された資源調査・生産システムの統合的な実証を段階的に進めていきます。
今回は、深海資源開発の実現に向けて欠かすことのできない、環境モニタリング技術についてご紹介します。

 
海洋環境モニタリング技術
海洋資源の持続的開発を目指して、SIP第1期で開発した環境影響評価手法を活用し、対象海域の環境モニタリングを実施しています。レアアース泥が存在する水深5,000m~6,000mの深海底において、1年以上の長期間の環境モニタリングを、長期海底観測装置「江戸っ子1号365型」および底層流観測用係留系を深海に設置して継続的に調査しています。これらの観測手法は、国際標準化機構(ISO)規格として4件提案し、既に3件が規格制定の手続き中であり、今年中には規格となる予定です。また、太平洋島嶼国向けの研修等を実施し、海外にも普及を図っており、コロナ感染拡大に対応すべく、本年6月には環境モニタリング技術セミナーのオンライン開催を予定しております(詳細はページ下部)。

【江戸っ子1号 海をゆく】


世界初!1年間の深海底映像観察

環境調査技術の太平洋島嶼国向け研修

 
COEDOの開発:身軽に実施できる深海観測を目指して

海底観測装置「江戸っ子1号」の小型機種として開発したものが「COEDO」(=小江戸)です。小型機種の開発は、 民間調査会社や太平洋島嶼国の技術者との議論から始まりました。そこには、コスト軽減、多様な環境での使用、小型船での設置回収など、よりコンパクトな観測機材を求める声がありました。

COEDOの実海域試験

 
【参加募集】環境モニタリング技術オンラインセミナー

南鳥島周辺海域の周辺国となる太平洋島嶼国関係者を対象に、環境モニタリング技術オンラインセミナーを開催します。なお日本国内の学生の皆さんの参加も歓迎します。興味のある方は下部の『参加登録はこちら』からご応募ください。
本セミナーでは海洋環境アセスメントとモニタリング技術について、研究・技術開発・国際的な運用に関する専門家をお招きし、最新の動向についてご講演いただきます。

開催期間:2021年6月21日~25日 オンデマンド(Zoom)
     講演内容に対する質問はZoomのプラットフォームで、
     6月21~24日の期間随時受け付けます
     回答は6月25日に配信予定です
言  語:英語(通訳は入りません)

詳しい講演内容はこちら

参加登録はこちら

 

J-MARES(次世代海洋資源調査技術研究組合)
組合員(2021年5月31日現在)
 ◆石油資源開発株式会社
 ◆株式会社地球科学総合研究所
 ◆三菱マテリアルテクノ株式会社
 ◆いであ株式会社