日本地球惑星科学連合2021年大会

出展者情報

岡山大学・惑星物質研究所

岡山大学・惑星物質研究所

 
◆惑星物質研究所
 岡山大学惑星物質研究所は,温泉地として知られている鳥取県三朝町に位置する。研究所は地球・惑星の起源,進化,及びダイナミクスに関する研究と教育をミッションとし,多様な分析装置を有機的に連携させ運用される総合物質解析システムと各種高圧高温発生装置や分光法装置を中核とする物性実験システムからなる,分析・実験基盤を継続的に発展させることによって,惑星物質科学研究を先導し続けています。加えて,共同利用・共同研究拠点(「地球・惑星物質科学研究拠点」)として,国内外の研究者・学生に対し,これらの研究基盤設備利用の機会とそれに伴う技術と知識を提供し,実証的物質科学研究を推進する役割を担っています。また,岡山大学大学院自然科学研究科において,一貫制博士課程を特徴とする国際的教育環境における人材育成も行なっています。
 研究所の詳細について、所属する教員等については下部にリンクのある研究所Webページをご覧ください。
 
◆研究組織と研究活動
惑星物質科学基礎研究部門
実験的及び計算的手法により,地球・惑星物質の構造と物性を明らかにし,地球・惑星の内部構造および進化過程を解明する。そのために,超高圧発生技術,大容量高圧発生技術,高圧高温その場物性測定法の開発,物質の原子レベルでの構造解析及び第一原理計算による基礎過程の解明,隕石や氷などの物理化学的理解による惑星の内部構造や太陽系進化過程の解明などを行っている。
惑星物質科学基礎研究部門の説明図
惑星システム科学部門
地球および地球外物質の高精度な定量分析,質量分析,分光分析等を基に,地球・惑星の起源・進化・ダイナミクスを理解する。これらの研究を行うため,総合的かつ先端的な分析・解析方法の開発を行うとともに,異なる分析機器を有機的に結びつけた「地球惑星物質総合解析システム(CASTEM)」を構築している。
惑星システム科学部門の説明図
生命・流体物質科学部門
実験と分析の両面から,地球惑星における鉱物—有機物—流体の相互作用を探究し,生命起源物質の進化や太陽系における原始生命に関わる痕跡を探査する。
◆共同利用・共同研究拠点
惑星物質研究所は,共同利用・共同研究拠点「地球・惑星物質科学研究拠点」として文部科学大臣から認定されております。国内外の研究者・学生に対し、研究所が有する実験研究設備利用の機会とそれに伴う技術と知識を提供し、地球惑星物質の化学分析、年代測定、構造解析、及び様々な物理化学的条件に対応する再現実験等の手法を駆使した実証的物質科学研究を推進しています。関心のある方は、下記のリンク先をご覧ください。年二回公募してますが、随時申請も受け入れてます。コロナ禍で来訪が難しい場合には、代行実験・測定なども場合によって可能ですので、お問い合わせください。共同利用研究公募Webリンク
 
◆五年一貫制博士課程
学部卒業後に入学可能な五年一貫制博士課程教育を実施しています。地球・惑星の起源やダイナミクスを物質科学をベースに解き明かす研究者の育成を目指しています。独自の奨学金やリサーチアシスタントシップによるサポートも充実しています。海外からの研究者や学生が多く、国際的な環境で研究に集中することができます。学生募集要項Webリンク
◆国際インターン学生プログラム
学部3.4年生、修士学生を対象に当研究所の施設を使用したインターシッププログラムを毎年7−8月に、6週間に渡って実施しています。学生は当研究所の研究者の指導のもとで各種実験・分析装置を駆使した研究プロジェクトに参加し、先進的な研究を体験することができます。ただし、コロナウイルス感染拡大のために昨年、今年は中止となってます。  
展示室
最近、研究内容等を説明する展示室をつくりました。まだ、整備中ですが、例えば下に動画で示す高圧氷の展示や実験のデモンストレーション、偏光顕微鏡による岩石薄片の観察、霧箱を使った放射線の観察を始め、拡張現実を使った砂箱でインタラクティブに遊ぶことなどが体験できます。

高圧氷VI相の融解(ダイヤモンドアンビルセルを使った実験)

</br>
 

カンラン石の偏光顕微鏡観察

</br>
 
霧箱による放射線の観察

</br>
 
◆惑星研ニュースレター(pdfダウンロード可)
ニュースレター4号(2021年6月) ニュースレター3号(2020年9月) ニュースレター2号(2019年11月) ニュースレター1号(2019年5月)