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[AAS01-11] ULTIMATE:関東圏ウルトラサイト観測の包括的利用による高解像度数値モデルの連携研究推進
キーワード:ULTIMATE、雲微物理、EarthCARE、NICAM、asuca
本稿では,関東圏の数値モデルと地上リモートセンシング観測データとの連携研究ULTIMATE(ULTra-sIte for Measuring Atmosphere of Tokyo Metropolitan Environment)について紹介する。ULTIMATEでは,関東圏の集中観測データと衛星観測データを用いて,数値モデルの雲微物理スキームの評価・改良を行う。観測として,現業あるいは研究用のレーダーやライダーによる各種リモートセンシングデータを利用する。特に,2022年度に打ち上げられる予定のEarhCARE衛星の地上検証のために計画されている観測データ,および気象庁において現業展開を開始した二重偏波ドップラー気象レーダーの活用を考える。数値モデルとしては,複数のモデルの利用・比較を考えるが,特に,非静力学正二十面体格子大気モデル(NICAM)の評価・改良に焦点をあてる。NICAMは全球と領域スケールでシームレスに利用できるため,改良されたスキームを速やかに全球でテストし,衛星観測との比較や気候感度の推定を行うことができる。また,気象庁領域モデル asuca を利用し,本研究により雲微物理スキームの改良を通じて,数時間以上先の短時間予報の向上をめざす。