日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-AS 大気科学・気象学・大気環境

[A-AS06] 成層圏・対流圏過程とその気候への影響

2021年6月3日(木) 17:15 〜 18:30 Ch.02

コンビーナ:木下 武也(海洋研究開発機構)、坂崎 貴俊(京都大学 大学院理学研究科)、高麗 正史(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻大気海洋科学講座)、江口 菜穂(Kyushu University)

17:15 〜 18:30

[AAS06-P01] 3000gバルーンを使用した高度30-40kmのラジオゾンデ観測

*木下 武也1、荻野 慎也1、鈴木 順子1、城岡 竜一1、杉立 卓治2、清水 健作2、Hitchman Matthew3 (1.海洋研究開発機構、2.明星電気株式会社、3.ウィスコンシン大学マディソン校)

キーワード:ラジオゾンデ観測、大気波動

高度30~40kmにおける温度と風速の観測は1990年代に定常的なロケットゾンデ観測が終了して以来、それ以下の高度に比べ相対的に少ない。そこでラジオゾンデ観測の垂直方向の範囲を、高度30~40kmを含む上部成層圏に広げるため、2019年11月5日に守谷市で3000gの気球を用いた実験を行った。4回の試験放球を行った結果、2つは高度40km以上に到達した。高度30~40kmにおいて得られたデータ、特に温度データの精度を確認するために、衛星や再解析データと比較を行った。また重力波のパラメータを定量化するために高度38~40km付近に見られる波状構造に対し、ホドグラフ解析などを実施した。最後に、3000gバルーンを用いた観測キャンペーンについて紹介する。