日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG40] 沿岸海洋⽣態系─1.⽔循環と陸海相互作⽤

2021年6月3日(木) 17:15 〜 18:30 Ch.07

コンビーナ:藤井 賢彦(北海道大学大学院地球環境科学研究院)、杉本 亮(福井県立大学海洋生物資源学部)、山田 誠(龍谷大学経済学部)

17:15 〜 18:30

[ACG40-P03] 東京湾沿岸域の河川と地下水中の²²²Rn濃度の空間分布とその要因

*近藤 滉也1、梅澤 有1、碇 実咲1、大野 耀介1、乙坂 重嘉2、楊 宗興1 (1.東京農工大学、2.東京大学)

キーワード:²²²Rn、地下水、沿岸域

陸域から流入する窒素やリンなどの栄養塩の起源と量を正しく評価することは、沿岸海域の理解において重要である。しかしながら、塩分変動のみでは、河川水と地下水の寄与の区別が出来ず、地下水流入による沿岸域生態系への影響評価が行われていない。本研究では、東京湾沿岸域で、(1) 河川水と地下水の222Rn濃度の空間分布を調べ、その変動要因を探ること、(2)沿岸域において河川水と地下水の222Rn濃度の有意差を確認し、東京湾への地下水湧出指標としての222Rnの有効性を示すこと、を目的とした。2020年9月から2021年1月に神奈川県三浦半島から千葉県房総半島にかけての東京湾沿岸域の地下水、湧水、河川水を採取した。222Rn濃度は静電捕集式ラドンモニタ (RAD7)、一般水質はイオンクロマトグラフを用いて、分析を行った。地下水中222Rn濃度(dpm/L)は湾奥部で43-477、湾西部で9-1480、湾東部で134-386を示し、河川水中222Rn濃度(dpm/L)は湾奥部で24-30、湾西部で10-62、湾東部で21-50を示した。どの地域でも地下水と河川水中の²²²Rn濃度にはおよそ1- 2桁の差が確認できた。また、河川水とは異なり、地下水中の222Rn濃度は地域によって大きな差があった。この222Rn濃度の違いについて、地質や地形、地下水の滞留時間、土壌空隙率・亀裂、地下の酸化還元状態などの要素からの考察を紹介する。