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[ACG41-P03] 西表島網取湾における海水温変動の特徴とサンゴの白化
キーワード:造礁サンゴ、海水温、台風
網取湾は,西表島北西部に位置しており,小規模な湾であるが,人為的影響の少ない多様な環境と造礁サンゴやマングローブ林などの沿岸海洋生態系を有している.我々は,2011年から, 当該地域におけるサンゴ分布と物理環境の関係について,調査研究を実施してきた(例えば,Shimokawa et al., 2020).2016年の夏に,網取湾において大規模なサンゴの白化が生じた.その白化には,当該地域における海水温の変動が大きな影響を与えたと考えられる.
そこで,網取湾における海水温変動を2014年から2017年の観測データから解析した. 化石結果は,2016年の夏は,台風が本地域に接近しなかったため,他の年に比べて、長期間,高海水温が維持され,その結果サンゴの白化が生じたと考えられることを示す.発表では,データ解析と数値実験の結果から網取湾の海水温の季節変動の要因等についても考察する予定である.
参考文献:
Shimokawa, S., T. Murakami and H. Kohno eds. (2020), “Geophysical Approach to Marine Coastal Ecology -The Case of Iriomote Island, Japan”, Springer, 273 pp.
そこで,網取湾における海水温変動を2014年から2017年の観測データから解析した. 化石結果は,2016年の夏は,台風が本地域に接近しなかったため,他の年に比べて、長期間,高海水温が維持され,その結果サンゴの白化が生じたと考えられることを示す.発表では,データ解析と数値実験の結果から網取湾の海水温の季節変動の要因等についても考察する予定である.
参考文献:
Shimokawa, S., T. Murakami and H. Kohno eds. (2020), “Geophysical Approach to Marine Coastal Ecology -The Case of Iriomote Island, Japan”, Springer, 273 pp.