日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-CG 大気海洋・環境科学複合領域・一般

[A-CG42] 陸域〜沿岸域における水・土砂動態

2021年6月3日(木) 15:30 〜 17:00 Ch.11 (Zoom会場11)

コンビーナ:木田 新一郎(九州大学・応用力学研究所)、浅野 友子(東京大学)、有働 恵子(東北大学災害科学国際研究所)、山崎 大(東京大学生産技術研究所)、座長:木田 新一郎(九州大学・応用力学研究所)、浅野 友子(東京大学)、山崎 大(東京大学生産技術研究所)、有働 恵子(東北大学災害科学国際研究所)

16:00 〜 16:15

[ACG42-09] 厚岸湾周辺海域において融雪出水により形成される長大な河川プリューム

*中田 聡史1、伊佐田 智規2 (1.国立環境研究所、2.北海道大学)

キーワード:海面塩分、融雪出水、河川プリューム、有色溶存有機物、静止海色衛星

本研究では、静止海色衛星GOCI-COMSの有色溶存有機物(colored dissolved organic matter: CDOM)プロダクトから推定された海面塩分(sea-surface salinity: SSS)マップを用いて、北海道厚岸湾周辺海域において形成される河川プリュームの季節変化を調べた。CDOMとSSSが高い相関関係にあることに注目し、GOCI-COMSによる高解像度(500m)かつ高頻度(1日8回)のCDOMデータからSSSの推定方法を、厚岸湾における現場観測と採水分析結果に基づいて開発した。2011年から2020年まで整備したCDOMプロダクトから日平均SSSマップ作成して解析した。その結果、毎年3月~4月の融雪期において、厚岸湾周辺の沿岸海域において広範囲にわって河川プリュームが形成されていた。この河川プリュームは、南は襟裳岬沖から東は納沙布岬沖まで発達して伸びた、長大な河川プリューム帯の一部であることがわかった。この河川プリュームは、夏季にはSSSの増加とともに縮小した。春季に発生する融雪出水が、河口域において同時多発的に河川プリュームを形成し、長大なプリュームへと融合していったものと推察される。