日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS10] 陸域海洋相互作用ー惑星スケールの物質輸送

2021年6月3日(木) 10:45 〜 12:15 Ch.11 (Zoom会場11)

コンビーナ:山敷 庸亮(京都大学大学院総合生存学館)、升本 順夫(東京大学大学院理学系研究科)、佐々木 貴教(京都大学 大学院理学研究科 宇宙物理学教室)、Behera Swadhin(Climate Variation Predictability and Applicability Research Group, Application Laboratory, JAMSTEC, 3173-25 Showa-machi, Yokohama 236-0001)、座長:山敷 庸亮(京都大学大学院総合生存学館)、佐々木 貴教(京都大学 大学院理学研究科 宇宙物理学教室)

11:15 〜 11:30

[AOS10-09] 月に持続的人類社会を作る

★招待講演

*稲谷 芳文1 (1.宇宙航空研究開発機構)

キーワード:月、人類の宇宙進出、持続的な有人社会の構築

人類の宇宙進出について考えることは,究極には人類のサバイバルという大きな文脈で避けて通れない.限られた範囲での地球軌道や月周辺での宇宙滞在の実現に続き,本格的な持続的有人活動や,その発展としての宇宙における社会の構築などと言うことについて議論しておくことは有意義であろう.手始めとして,月面上に社会経済活動を展開することを想定し,これに必要な,地球外での有人活動に関わる諸課題,資源,エネルギ,輸送などと行った技術的な課題に加え,社会の運営や経済活動を律するルールや制度などの社会科学的側面,さらには,持続的な社会構築のための人文科学あるいは人類学的な視点での考察が必要であると言われる.ムーンビレッジの勉強会を催し,1000人規模の社会構築を想定して今後の有人活動のリファレンスを提供するための社会構築のモデルについて議論している.これらの活動の現状を紹介する.