日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-OS 海洋科学・海洋環境

[A-OS10] 陸域海洋相互作用ー惑星スケールの物質輸送

2021年6月3日(木) 17:15 〜 18:30 Ch.03

コンビーナ:山敷 庸亮(京都大学大学院総合生存学館)、升本 順夫(東京大学大学院理学系研究科)、佐々木 貴教(京都大学 大学院理学研究科 宇宙物理学教室)、Behera Swadhin(Climate Variation Predictability and Applicability Research Group, Application Laboratory, JAMSTEC, 3173-25 Showa-machi, Yokohama 236-0001)

17:15 〜 18:30

[AOS10-P04] 宇宙移住における塩の入手経路としてのマングローブの活用

*高畑 花帆1、福原 和沙1、黒岡 佳子1、川嶋 英理奈1、岡田 清孝2、山敷 庸亮3 (1.近畿大学医学部、2.医学部教育センター医学基盤教育部門、3.京都大学大学院総合生存学館)


キーワード:塩、宇宙移住、マングローブ、生体維持、微小重力、生物学

宇宙移住における塩の入手経路としてマングローブの活用を提案する。
塩は生体の維持に不可欠であることから、惑星や機体へと私たちが宇宙移住した時の塩の入手経路について考察した。地球においては一般的に、海水を加熱、あるいは乾燥することで私たちは塩を入手している。しかし、宇宙移住先としての閉鎖空間内で加熱をすることは、酸素や燃料を消費するだけでなく、火災のリスクを負うことを意味する。乾燥させる場合には広い面積を要し、レゴリス混濁の恐れもある。そもそも微小重力下では液体は球体をとり表面積を減らすため不向きと判断した。今回私は第三の塩入手経路としてマングローブの活用を提案する。それは海水を取り込み、塩を葉にため込む性質を活かし、落葉直前の葉を粉砕し、塩分調味料として活用するという方法である。