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[AOS14-01] サンドウェーブ上における乱流混合の強化と潮汐フロント形成:瀬戸内海における観測的研究
キーワード:流れ・海底地形相互作用、乱流微細構造観測、潮汐フロント、瀬戸内海
瀬戸内海伊予灘南西部の海底には波長が数百メートルで高さが10mに及ぶサンドウェーブが形成されることが知られている。サンドウェーブをはじめとした海底形状の形成過程は、河川やエスチュアリー、内湾、大陸棚において広く研究されているが、そのような海底形状が海洋の循環や環境の形成に対してどのような働きを持つかはほとんど調べられていない。本研究では2012年から2019年にかけて伊予灘で実施した乱流微細構造と流れの観測から、サンドウェーブ上における顕著な乱流混合の強化を明らかにし、サンドウェーブ域と非サンドウェーブ域の鉛直混合のコントラストが伊予灘の潮汐フロント形成に寄与していることを示す。