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[BCG04-03] 早池峰帯川目鉄マンガン鉱床の地球化学 ―デボン紀後期海洋環境への示唆-

キーワード:アンバー、付加体、オスミウム同位体比
鉄マンガン酸化物に富む熱水性海底堆積物は,海洋化学の記録媒体として広く用いられている.そして,付加体中に産する熱水性鉄マンガン堆積物(アンバー)は,過去の海底に堆積した熱水性堆積物がプレートの沈み込み過程で大陸地殻に付加し,陸上に露出したものである.したがって,アンバーは過去の海洋環境を理解するための重要な鍵といえる.
東北日本早池峰帯に位置する岩手県盛岡市川目採石場には,デボン紀後期のアンバーが露出している.本研究では,この川目アンバーの化学組成データとオスミウム同位体比(187Os/188Os)の検討を行った.川目アンバーの地球化学的特徴とデボン紀後期の海水Os同位体比,およびそれらの古海洋学的意義について議論する.
東北日本早池峰帯に位置する岩手県盛岡市川目採石場には,デボン紀後期のアンバーが露出している.本研究では,この川目アンバーの化学組成データとオスミウム同位体比(187Os/188Os)の検討を行った.川目アンバーの地球化学的特徴とデボン紀後期の海水Os同位体比,およびそれらの古海洋学的意義について議論する.