日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS08] 人間環境と災害リスク

2021年6月6日(日) 13:45 〜 15:15 Ch.15 (Zoom会場15)

コンビーナ:青木 賢人(金沢大学地域創造学類)、佐藤 浩(日本大学文理学部)、座長:青木 賢人(金沢大学地域創造学類)、佐藤 浩(日本大学文理学部)

13:50 〜 14:05

[HDS08-02] LiCSBASを用いたネパール・スンコシ川流域ジュレ地すべりの変動速度の計測

*佐藤 浩1 (1.日本大学文理学部)

キーワード:LiCSBAS、Sentinel-1、ネパール、地すべり

ジュレ地すべりは,2014年8月2日にネパールの首都カトマンズの東方約70kmのスンコシ川西岸で生じた地すべりであり,地すべり跡は岩石が露出している。Ao et al. (2020)はすでにSentinel-1のCバンドSARデータを使った時系列解析によって,最大で-100 mm/yrの速度で地すべりの跡地が変動していることを報告した。ところで,Sentinel-1のSARデータを用いた100m解像度の時系列解析ツール「LiCSBAS」がMorishita et al. (2020)によって提供されている。このツールを使って,2017年10月7日から2018年9月8日の間に計測されたSentinel-1 SARデータを時系列解析した。その結果,地すべりの源頭部付近(27.77128°N, 85.866°E)で,-28 mm/yrの変動(沈降)がみられることがわかった。

謝辞
本研究の一部に科学研究費18KK0027を利用しました。

参考文献
Ao et al., 2020: Characterizing the evolution life cycle of the Sunkoshi landslide in Nepal with multi-source SAR data. Nature Scientific Report, 10: 17988.
Morishita et al., 2020: LiCSBAS: An Open-source InSAR time series analysis package integrated with the LiCSAR Automated Sentinel-1 InSAR Processor. Remote Sensing, 12: 424.