日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS10] 湿潤変動帯の地質災害とその前兆

2021年6月5日(土) 17:15 〜 18:30 Ch.10

コンビーナ:小嶋 智(岐阜大学工学部社会基盤工学科)、内田 太郎(筑波大学)、苅谷 愛彦(専修大学文学部環境地理学科)

17:15 〜 18:30

[HDS10-P04] 新潟県上越市,雁平地すべり地形における地表面変化

*井上 穣1、奈良間 千之2、王 純祥3、瀧田 栄次3 (1.新潟大学・院、2.新潟大学、3.株式会社 キタック)

キーワード:地すべり、GNSS測量、表層変化

地すべり地形付近には,地すべりの運動に伴い様々な固有の微地形が発達する.⼩原ほか(2006)は,地すべり地形の表面に見られる様々な微地形は内部構造や滑動形態を反映した結果であると指摘している.このことから,地すべりの微地形を含めた地形の変化を明らかにできれば,地すべりの内部構造や滑動形態を推測することが可能となる.

 八木(2003)は地すべり地形にみられる微地形を類型化して,それぞれの発達過程を考察した.また,小原ほか(2006)も微地形形成と内部構造の変化の関係を考察している.しかしながら,これらの先行研究は過去に出現した微地形を対象としており,現在滑動している地すべり地形表面の時系列変化は明らかでない.

 そこで,本研究では,新潟県⾼⽥平野の東⽅に位置する雁平地すべり地形を対象に,定期的なUAV空撮および現地踏査をおこない,地表面の地形変化と地すべりの関係を考察した.