日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-GM 地形学

[H-GM03] 地形

2021年6月4日(金) 09:00 〜 10:30 Ch.14 (Zoom会場14)

コンビーナ:八反地 剛(筑波大学生命環境系)、瀬戸 真之(福島大学うつくしま福島未来支援センター)、座長:八反地 剛(筑波大学生命環境系)

10:15 〜 10:30

[HGM03-06] 数値地形解析による30mDEMを用いた地盤脆弱性アセスメントに資する地形分類データの作成

*岩橋 純子1、山崎 大2、中埜 貴元1、遠藤 涼1 (1.国土地理院、2.東京大学生産技術研究所)

キーワード:数値地形モデル、地形分類、地盤の脆弱性、斜面崩壊、DEM

数値地形解析は、数値標高モデル(Digital Elevation Model: DEM)から計算した地形量(傾斜などの物理量)そのもの、または、それらを組み合わせて同じような形(≒性質)を持つ斜面をゾーニングした地図を使って、地形と関係がある事が分かっている様々な事柄のモデリングと推計を行う事や、それに役立つデータを作る事を目的としている。地形と関係がある事柄としては、例えば斜面崩壊や地すべりの危険性、地盤の揺れやすさ、土壌の種類、雪崩の起きやすさ等が知られている。

本研究は、日本の30mメッシュDEMを用い、先行研究から中地形のゾーニングに有効であることが分かっている傾斜・尾根谷密度・凸部の分布密度と、新たに加えたHAND(最寄り落水線からの比高)を計算し、地形分類図を作成したものである。手法は再現性のあるシンプルな手法とし、地形量データのラスタ画像を用いて、斜面を領域分割し、領域内の各地形量の平均値を代表値としてクラスタリングでゾーニングし、既存の地質図・地形分類図や地すべり・崩壊の分布との比較で地形種のグルーピングを行った。この分類図の30mメッシュのGeoTIFFファイルと、地形量等の中間成果を属性に含むshapeファイルは、国土地理院のウェブサイト(https://gisstar.gsi.go.jp/Japan_terrain/)から公開している。

本発表では、専門家の判読による既存の地形分類図との比較、また、近年表層崩壊や洪水が発生した地域との比較を通じて、到達点や、要改善点、今後の展望の解説を行う。さらに、著者らは、全球の90mメッシュDEMを用いて、同様のデータの公開に向けた作成作業を進めている。この取り組みも合わせて紹介する。