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[MGI34-01] 映像IoTによるアプリケーション開発:降雪検出
キーワード:Visual IoT
近年、インターネットを介してクラウドサービスへの接続を可能とする小型デバイスとして、Raspberry PiやArduinoなどの低コストシングルボードコンピュータが登場した。これらは、プログラミング可能なInternet of Things(IoT)のためのアーキテクチャとして期待されており、実際多数のユーザがセンサを接続し各種アプリケーションを公開するなど全世界的に使用規模が拡大している。映像IoT(Visual IoT)はIoTの1つであり、画像認識技術を用いて映像・画像データから情報をリアルタイム抽出することを目的としたリモートセンシング手法である。モバイル環境での映像伝送は容易ではないが、リアルタイム抽出された情報をモバイル等の低帯域ネットワークでクラウドサーバに伝送することは現実的な手法である。言い換えると、遠隔カメラを映像伝送ではなくリモートセンシング用センサとして利用するという考え方である。今回著者らは、映像IoTによるアプリケーションの1つとして、降雪検出を目的とし、その基盤となるアルゴリズムを開発・実装・検証を行なった。検証には、北海道江別市・長野県千曲市に設置したカメラを使用し、降雪の始まりと終わりのトリガーを検知できるか否かに重点を置いた。本発表においては、アルゴリズムの概略と実際の検証結果を報告する。