[M-GI34] 情報地球惑星科学と大量データ処理情報

[MGI34-02] 映像IoT技術を活用した環境モニタリング

*長妻 努¹、村田 健史¹、東海林 淳二¹、山本 和憲¹、村上 雄樹¹、水原 隆道² (1.国立研究開発法人　情報通信研究機構、2.株式会社クレアリンクテクノロジー)

キーワード：映像IoT、環境モニタリング、画像分析技術

映像IoT(Visual Internet of Things)は、安価でプログラマブルな映像伝送システムにより、モバイル通信網を含むあらゆるIP通信網を通じて高品質でインテリジェントに映像情報の伝送を実現するための技術である。基盤となる映像伝送プロトコル（HpVTプロトコル：High-performance video transmission protocol）はクレアリンクテクノロジー社が開発し、情報通信研究機構がこれを活用したシステム化を進めている。我々は、女川町との協力の下、万国浦沿いの国道398号の道路状況の把握を目的として2020年12月より女川町クリーンセンター（女川町針浜）の屋上に当機構で開発した映像IoT計測・収集システムを設置し、映像データと気象データの取得を行っている。我々は画像で道路状況概要を把握することに加え、画像分析技術を用いて国道を移動する車の台数、速度を画像から検出することで、道路の混雑・渋滞状況を定量的に把握すること、及びその気象条件等との関係を調査することを主目的としている。加えて、同システムに用いているPTZカメラは様々な方向の映像を取得することが可能であり、映像を画像処理することで、湾内の船舶の様子や、降雪等の気象状況などを様々な情報の抽出・分析が可能になると考えている。本講演では我々の現在の取組状況と今後の展望について報告する。