日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[E] 口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS02] アストロバイオロジー

2021年6月3日(木) 15:30 〜 17:00 Ch.26 (Zoom会場26)

コンビーナ:薮田 ひかる(広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻)、杉田 精司(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、深川 美里(国立天文台)、藤島 皓介(東京工業大学地球生命研究所)、座長:藤島 皓介(東京工業大学地球生命研究所)、深川 美里(国立天文台)、杉田 精司(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、薮田 ひかる(広島大学大学院理学研究科地球惑星システム学専攻)

16:45 〜 17:00

[MIS02-10] 陸棲藍藻を用いた宇宙実験-宇宙空間移動の可能性

*富田ー横谷 香織1 (1.筑波大学生命環境系)

キーワード:陸生藍藻、宇宙実験

シアノバクテリアは、太古の地球の大気酸化に大きく寄与した生物で、圏外環境の耐性機能に関する研究結果から、宇宙環境を利用した研究への発展が期待されている。これまでに、たんぽぽミッションの微生物試料のひとつとして採択され、宇宙環境曝露実験を経験している。地球上の生物の宇宙空間移動の可能性に関して、 陸生藍藻を材料として、宇宙環境曝露実験のこれまでに得られている結果は、藍藻の細胞群のいくらかは、条件により地球と宇宙を行き来できるだけの耐性を備えていることを示している。ここでは、陸生藍藻のNostoc sp.HK-01を中心に、宇宙環境耐性に関する具体的な研究内容について、現在までの結果をまとめて話したい。