14:00 〜 14:15
[MIS09-02] 旧甲子園ホテルの外装材に使用される凝灰岩の劣化と微環境の関係に関する研究
キーワード:劣化性状、微環境、歴史的建造物の保存
1930年に建てられ、武庫川女子大学のキャンパスビルとして使用されていた旧甲子園ホテルでは、石川県産の日華石と兵庫県産の竜山石の2種類の凝灰岩が使用されている。
その保存状態の調査によると、石材が似たような環境下にあっても、劣化の性状が異なることがわかってきた。そのため、それぞれの石材の孔径分布や岩石構造、透水性能や熱特性を把握し、さらに劣化している石材の範囲と周辺環境を調査した。環境調査では、温湿度、石材の雨の当たり方、日射の当たり方などの環境要因や石材の温度変化を詳細に測定した。これらの結果から、2種類の石材の劣化の違いが、表面からの雨水の当たり方、日射を受ける際の石材表面温度の変化や、夜間放射による温度低下が影響していることがわかってきた。環境条件を境界条件とした石材内部の温度や水分量の変化を予測し、劣化のメカニズムを明らかにする予定である。
その保存状態の調査によると、石材が似たような環境下にあっても、劣化の性状が異なることがわかってきた。そのため、それぞれの石材の孔径分布や岩石構造、透水性能や熱特性を把握し、さらに劣化している石材の範囲と周辺環境を調査した。環境調査では、温湿度、石材の雨の当たり方、日射の当たり方などの環境要因や石材の温度変化を詳細に測定した。これらの結果から、2種類の石材の劣化の違いが、表面からの雨水の当たり方、日射を受ける際の石材表面温度の変化や、夜間放射による温度低下が影響していることがわかってきた。環境条件を境界条件とした石材内部の温度や水分量の変化を予測し、劣化のメカニズムを明らかにする予定である。