日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS09] Weathering and conservation of cultural heritage and geosites

2021年6月5日(土) 17:15 〜 18:30 Ch.20

コンビーナ:Luigi Germinario(University of Padova, Italy)、小口 千明(埼玉大学大学院理工学研究科)、Akos Torok(Budapest University of Technology and Economics)、藁谷 哲也(日本大学大学院理工学研究科)

17:15 〜 18:30

[MIS09-P02] 田谷山瑜伽洞の二酸化炭素濃度と洞内気温との関係

*小口 千明1、松本 莉奈2、田村 裕彦3 (1.埼玉大学大学院理工学研究科、2.埼玉大学工学部建設工学科、3.田谷の洞窟保存実行委員会)

キーワード:田谷の洞窟、二酸化炭素濃度、温度

横浜市の田谷の洞窟定寺にある瑜伽羅洞窟は、鎌倉時代に起源をもつ真言宗の修行場であり、現在では観光目的の拝観客が多く訪れている。工具のない時代に坑道を手彫りで掘った方法はまだ解明されていない。暗い坑内を松明などで明かりをとっていたと推測されるが、酸素不足を防ぐために竪穴坑などはない。また、現在でも拝観客はロウソクをともして坑内を巡る。本研究では、坑内のCO2濃度の分布状況を調査し、洞窟内外の温度や湿度のモニタリング結果と拝観者数との関係を調べた。その結果、温度上昇がCO2濃度の上昇を引き起こす可能性があることが指摘された。