日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS10] 宇宙・銀河・地球・月・プレートテクトニクス・生命の起源の探究

2021年6月5日(土) 17:15 〜 18:30 Ch.21

コンビーナ:種子 彰(SEED SCIENCE Lab.)

17:15 〜 18:30

[MIS10-P01] 起源探究と検証方法-過去に遡る検証は-仮説を立てて全ての進化の結果統一的に説明,
MIHで例を示す

★招待講演

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Lab.)

キーワード:起源探究と検証方法,◎過去に遡る検証は-仮説を立て進化の結果(特徴)を全て統一的に説明、マルチインパクト仮説で月の起源,プレートテクトニクスの起源,◎水星の起源を検証、マルチインパクト仮説で◎小惑星帯の起源,◎木星大赤斑の起源,◎冥王星の起源を検証、マルチインパクト仮説で◎深海洋底の起源,環太平洋弧状列島と背弧海盆の起源を検証、マルチインパクト仮説でプレート境界の起源,プレート駆動力の起源,移動方向の急変を説明、マルチインパクト仮説で月の軌道,月の海の起源,月が常に地球に表面を向ける謎を説明

私がジャイアントインパクト説というシミュレーションの論文を知った時は,複数個の鉄球と岩石球を集めて見なした地球モデル火星サイズモデルを衝突させて,マントルだけの月が出来る計算条件を選定した.マントルだけの月ができたので,正しいという説明だ.地球に命中するか否か不明なのに,必要条件さえ完成出来ていない.角度と速度まで指定してやっと月が出きても,位置エネルギー1/20なので,真の月速度まで加速するメカニズムを考えて無いのfは変ですね.

 起源の探究は,仮説を立てて進化の結果(特徴や現状)統一的に説明できる項目が多いほど真実である.
一項目でも説明できなければ偽である.シミュレーションで現状の一項目も完全に説明出来ない事は,仮説モデルの間違いである.仮説モデルが正しければ,創造的推論(Abduction with Evolution)で検証すると想定外の結果まで同時に検証が可能です.
 私はマントルだけの衝突体を仮定して,必然の衝突メカニズムを考えたら,月の軌道も一致して太陽系や地球の謎も一緒に説明できて,簡単な統一的なストーリーが出来ました.計算もエクセルで充分で,衝突速度角度モデルから導出できました.

 月の起源仮説で比較すると,Multi-Impact HypothesisGiant-Impact Hypothesisであり,衝突体のモデルでは,衝突体が月サイズのマントル分化した火星サイズのコア有りマントル,検証方法では,創造的推論の必然衝突シミュレーションで衝突条件の計算比較による選択です.

 月の起源仮説の結論で比較すると,
M-IH.では,特に理論から定量的数値の一致が得られている.
>M1.月の起源の説明として①-1.必然衝突,①-2.マントル衝突体の起源,①-3.衝突速度12.4km/sと角度36°,①-4.射出した月の軌道エネルギー,①-5.月の偏芯と常に地球に向く原因,①-6.月海の起源,①-7.月の裏面レゴリス
>M2.地球の起源説明として②-1.地球の深海洋底の起源,②-2.プレートテクトニクスの起源,②-3.プレート境界の起源,②-4.駆動力の起源,②-5.海洋プレートの皺や座屈無しの理由,②-6.トランスフォーム断層のメカニズム,②-7.環太平洋弧状列島と背弧凹海盆と海溝の起源,②-8.プレートの重なり始めのメカニズム,②-9.プレート移動方向の急変のメカニズム,②-10.地磁気逆転の源因,②-11.バンアレン帯偏芯の原因,②-12.南極大陸の無移動の原因,②-13.ヒマラヤ山脈弧とチベット高原の原因,②-14. ティチス海の起源,②-15.キンバーライトパイプの起源,②-16.地軸傾斜の起源,②-17.ギィティンギィティング岩峰(橄欖岩=深成岩)の起源
>M3.太陽系の起源の説明として③-1.木星大赤斑の起源,③-2.冥王星の起源(最初のフライバイ),③-3.水星コアリッチの原因,③-4.小惑星帯の起源,③-5.地球隕石分化の原因,③-6.小惑星がマントル集合天体の原因

G-IH.では.
>G1.月の起源の説明として①-1.シミュレーションによる初期条件ごと結果予測,①-2.×現状との予測と比較評価,①-3.成分のコア率の評価,①-4.×マグマオーシャン時の衝突とする,①-5.△衝突の映像化,
>G2.地球の起源説明として②-1.×地球の海の起源が無い,②-2.×プレートテクトニクスの起源が無い,
>G3.太陽系の起源の説明として③-1.完全に無視,③-2.×偶然衝突を仮定し惑星形成メカニズムを無視,③-3.ティア同一軌道仮説惑星移動仮説(要証明=複数の特徴との一致)

 仮説モデルがMIHのマントルだけの月サイズと,GIHの分化したコア+マントルの火星サイズで,異なる衝突モデルで有る.評価方法創造的推論シミュレーションが違い,評価もMIH7+16+6=29の成果GIHマントルだけの月衝突条件の選定と映像化1の説明で真実性も疑問視
 この様に差がでてしまう.最初のモデル選定と評価方法の選択が大切です.

この他にも,起源の探究には宇宙論の評価銀河系の分類や起源の謎に創造的推論は役に立つ評価方法だと思います.

 そこで,創造的推論の為のモデルの作り方のコツをここで議論しましょう 
>最初に,自己を絶対視しない.
>全ての可能性を考慮し,天然自然を評価基準にする.
>宇宙の法則を聴く.信じる.有るが儘に.真理を聴く.
>人間の評価基準(利害得失営利巧妙)を用いない.
>一般法則を観る.⇒万有引力,宇宙の集合は球や星雲や真空,輪廻が究極
>法則は作るのではなく発見,自然に感謝 
>法則に反するモデルは自然から遊離.人間は間違っていても信じてしまう.
>結果で説明するな,結果を説明せよ.如何には研究,何故は探究,研究は目的じゃない,手段である.
>皆で進めばお山に登る. 唯一つの真実を求めて.
実にたどる道は細いが,必ず有ると信じる

広大な宇宙の片隅の銀河に生命が誕生し生命や地球の起源,太陽系や銀河の起源を探索する.これが奇跡です.
マントルのみの衝突体を想定し、不可避の衝突メカニズムを考慮して、月の軌道を一致させ、太陽系と地球の謎を一緒に説明することができ、シンプルな統一ストーリーが作成されました。 計算にはExcelで十分であり、衝突速度と角度はモデルから導出できます。

今回はP-PS06(3木J).S-IT16(4金E),M-IS10(5土E),M-IS24(6日J)に発表.日曜日は一般・高校生も参加出来ます.