日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS14] 水惑星学

2021年6月5日(土) 17:15 〜 18:30 Ch.22

コンビーナ:関根 康人(東京工業大学地球生命研究所)、渋谷 岳造(海洋研究開発機構)、玄田 英典(東京工業大学 地球生命研究所)、福士 圭介(金沢大学環日本海域環境研究センター)

17:15 〜 18:30

[MIS14-P19] サポナイト層間Na+-NH4+交換選択係数:セレス初期海洋におけるアンモニウム濃度の再検討

*徳門 弘都1、福士 圭介2、関根 康人3、井上 皓介1、森田 康暉1 (1.金沢大学、2.金沢大学環日本海域研究センター、3.東京工業大学)

キーワード:サポナイト、交換選択係数、セレス

近年の宇宙探査では、短寿命放射性核種の崩壊熱で氷成分が溶けることにより、初期セレスには地下海洋が存在することが明らかになっている。また、NASAのドーン調査から、セレスには層間にアンモニウムイオンを含むアンモニウム型サポナイトが存在することもわかっている。グランドタックモデル(Walsh et al., 2011)として知られる最近の太陽系形成論では、原始惑星が存在した惑星形成期に、木星や土星などの巨大ガス惑星の軌道が進化する過程で、大規模な物質移動が起こった可能性を示唆している。これに従うとセレスも、巨大ガス惑星の移動によって、遠く離れた場所から現在の位置まで運ばれてきたことが推定される。セレス初期海洋のアンモニウム濃度を推定できれば、初期セレスの位置がアンモニアスノーラインの外側にあったかどうかを判断することができる。現在、粘土鉱物スメクタイトによって水の化学的性質を再構築できる地球化学モデルが開発された。このモデルは、スメクタイト中の陽イオン組成から、関連する陽イオンの選択性係数を介して古代の液体水の陽イオン濃度を推定することができる。しかし、セレス初期海洋の水質復元に必要不可欠なサポナイトのNa+-NH4+選択係数はまだ推定されていない。本研究では、サポナイトのNa+-NH4+選択係数を定量的に推定することを目的としている。さらに、得られた選択係数から、De Sanctis et al. (2020)が報告したセレス内部海の水質を再検討する。