[M-IS25] 大気電気学：極端気象に関連する大気電気現象

[MIS25-P08] 富士山から観測されたスプライトと親雷雲の構造

*鈴木 智幸¹、鴨川 仁¹、林 修吾² (1.静岡県立大学、2.気象研究所)

キーワード：高高度放電発光現象、スプライト、雷雲、MCS、正極性落雷、富士山

雷雲の雲頂及びその上空で発生する雷放電現象である高高度放電発光現象を広域でとらえるため、2012年から、夏季に富士山山頂の旧富士山測候所に高感度カメラを設置して光学観測を行っている。今回は、富士山山頂からとらえられたスプライト等について紹介するとともに、スプライトを発生させた雷雲の雷活動とエコー構造について解析を行った。今回報告する事例は、層状域で起こった正極性落雷に伴うスプライトと、対流域で起こった正極性落雷に伴うスプライトである。層状域と対流域で落雷やスプライトの発生位置、放電継続時間に違いが見られたので、その違いに注目した結果を報告する。