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[MIS26-05] 北海道十勝沖太平洋でのメタンハイドレート調査
キーワード:メタンハイドレート、海底地形、海底堆積物
北海道周辺海域では,網走沖,奥尻島沖,日高沖,十勝沖などにおいてメタンハイドレートの存指標の一つである海底擬似反射面(BSR)が確認されている。また,十勝沖太平洋では,産業技術総合研究所が2002年に調査航海(GH02)を行っている。調査で行われた音波探査での音波断面図を確認すると,調査測線においてガスチムニー構造やマウンド地形などが30か所程度で確認された。そこで,本学では2014年以降,十勝沖太平洋において北海道大学水産学部附属練習船「おしょろ丸」を利用して,マルチビーム音響測深器や計量魚群探知機による海底地形・メタンプルーム観測や海底堆積物の採取調査を行っている。これまでの調査から,断層など特徴的な海底地形が確認されている地点などにおいて,メタンプルームが30か所以上の地点で確認されている。また,2020年に行った調査では,メタンプルームが確認された1地点においてメタンハイドレートの採取に成功している。本報告では,海底地形と海底堆積土の土質特性の関係,メタンプルーム地点と海底地形の関係などについて,これまでの十勝沖での調査結果に基づいて報告する。