17:15 〜 18:30
[MSD39-P02] 衛星コンステレーションおよび地上局ネットワークのための管理システムSOMの初期設計および試行運用
キーワード:超小型衛星、衛星運用、地上局
衛星運用における管理者の人的労力、人的ミスの軽減を達成し、データ利用ユーザの観測要求を迅速に運用計画に反映させる、衛星運用システムの概念および初期運用事例を紹介する。データベースの容量の範囲で、制限数のない衛星群、地上局群、ユーザ群(非宇宙系事業者含む)が利用できる。地上局シェアリング、衛星運用管理支援、衛星データ管理および配信のプラットフォームである。本システムは、非宇宙系事業者を想定したオンデマンド・スペクトル計測サービスへと発展する。東北大学が運用管理する4機の衛星、3基の地上局で初期運用を開始し、2022年末までに、10機の衛星、6基の地上局へとシステムを拡大する。
中核のWebサービスはSOM (Satellite Operation Management)とSDM (Satellite Data Management)である。ユーザ要求に応じて、地上局・衛星間の通信機会、衛星による目標地点の撮像機会、および通信データ・撮像データのアーカイブをインターネット経由で提供する。要求からデータ配信まで即時性が求められるため、衛星および地上局の全自動化が目標となる。
本システムは、新規衛星事業者の開発負担を大きく軽減できる。衛星計画作業は、運用作業において多大な時間を要し、人的労力と人的ミスを軽減する仕組みが必要である。通信タスクと撮像タスクの時刻は自動計算されるため、各タスクに用意されたコマンドテンプレートを結合し、実行時刻を自動修正する機能を提供する。運用計画者は、各衛星固有の設定 (電力管理やメモリ管理等) の最終確認に労力を割けばよく、各衛星固有の最終確認ソフトウェアを開発するなど、エフォートを集中できる時間が生まれる。
中核のWebサービスはSOM (Satellite Operation Management)とSDM (Satellite Data Management)である。ユーザ要求に応じて、地上局・衛星間の通信機会、衛星による目標地点の撮像機会、および通信データ・撮像データのアーカイブをインターネット経由で提供する。要求からデータ配信まで即時性が求められるため、衛星および地上局の全自動化が目標となる。
本システムは、新規衛星事業者の開発負担を大きく軽減できる。衛星計画作業は、運用作業において多大な時間を要し、人的労力と人的ミスを軽減する仕組みが必要である。通信タスクと撮像タスクの時刻は自動計算されるため、各タスクに用意されたコマンドテンプレートを結合し、実行時刻を自動修正する機能を提供する。運用計画者は、各衛星固有の設定 (電力管理やメモリ管理等) の最終確認に労力を割けばよく、各衛星固有の最終確認ソフトウェアを開発するなど、エフォートを集中できる時間が生まれる。