日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[O-02] 自然災害と人 ~ジオパークで地球の声に耳を澄ます~

2021年5月30日(日) 13:45 〜 15:15 Ch.01 (Zoom会場01)

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、佐野 恭平(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、郡山 鈴夏(糸魚川市役所)、横山 光(北翔大学)、座長:佐野 恭平(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、郡山 鈴夏(糸魚川市役所)、小原 北士(Mine秋吉台ジオパーク推進協議会)、今井 ひろこ(コムサポートオフィス/和歌山大学国際観光学研究センター)、横山 光(北翔大学)

14:45 〜 15:15

[O02-03] 「みちのく潮風トレイル」が目指す東日本大震災からの復興

★招待講演

*関 博充1 (1.特定非営利活動法人みちのくトレイルクラブ)

キーワード:みちのく潮風トレイル、震災復興

環境省が全国に整備をしてきている長距離自然歩道は、自らの足で歩くことを通じて、自然や歴史・文化とのふれあい、心身のリフレッシュ、自然保護に対する理解を深めることを目的としている。その10番目の歩道として2013年より整備が開始された、東北太平洋岸自然歩道、愛称「みちのく潮風トレイル」が2019年6月に全線開通した。青森県八戸市から福島県相馬市まで、4県28市町村にまたがり、1000kmを超える歩くための道である。
東北地方太平洋沖地震・津波により被災した地域を南北につなぐこの道を歩くと、三陸ならではの絶景や歩いてしか行けない場所などを楽しむだけでなく、出会った地域住民との交流の中で各地域の歴史、伝統、文化に触れ、震災の記憶もたどることができる。歩き方は人それぞれであるが、泊まりながら歩き続けるという、歩き旅を楽しむのが長距離トレイルの醍醐味である。
ここでは、これまでの取り組みと今後の課題について報告する。