日本地球惑星科学連合2021年大会

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[O-02] 自然災害と人 ~ジオパークで地球の声に耳を澄ます~

2021年6月6日(日) 17:15 〜 18:30 Ch.02

コンビーナ:松原 典孝(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、佐野 恭平(兵庫県立大学大学院 地域資源マネジメント研究科)、郡山 鈴夏(糸魚川市役所)、横山 光(北翔大学)

17:15 〜 18:30

[O02-P13] ジオパークで気象災害を伝える

*佐藤 公1,2、杉本 伸一3、青井 真4、三浦 伸也4、鈴木 比奈子4 (1.磐梯山噴火記念館、2.磐梯山ジオパーク協議会、3.島原半島ジオパーク協議会、4.防災科学技術研究所)

キーワード:気象災害、防災、ジオパーク

日本という大地は、地震災害や火山災害も発生するが、最も頻度が高い災害は気象災害である。伊勢湾台風クラスの災害は稀であるが、近年では線状降水帯による降雨や洪水による河川堤防の決壊などが相次いだ。特に2018年、2019年は日本各地で災害が発生した。こういった災害は各ジオパーク地域においても起こりうる現象である。

そこで、日本ジオパークネットワーク(以下、JGNと表記)の防災WGでは、これらの災害を全てのジオパーク地域で伝えるべきと考え、防災科学技術研究所(以下、NIEDと表記)と協議を行なった。JGNとNIEDは包括的連携に関する協定を2018年に締結し、「地震だねっと!」というシステムで各地域のリアルタイムの地震の発生状況を伝える取り組みを行ってきた。

近年多発する気象災害に関しても連携することにした。連携内容は、近年の気象災害の解説展示パネルを作成し、これらのパネルをジオパーク地域で展示することである。災害を自分事として捉え、災害リテラシーの向上に努めることを目的としている。

ユネスコジオパークの中で、防災に力を入れることを提案してきたJGNとして、今後も様々な災害について、全国のジオパーク地域で伝える活動を強化していきたい。