日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[O-03] 変化する気候下での強風・豪雨災害にどう取り組むか

2021年6月6日(日) 09:00 〜 10:30 Ch.02 (Zoom会場02)

コンビーナ:松本 淳(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境学域)、和田 章(東京工業大学)、高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、座長:高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、和田 章(東京工業大学)、松本 淳(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境学域)

09:00 〜 09:15

[O03-01] 台風ハザードマップ開発とタイフーンショット計画~2050年までに台風の「脅威」を「恵み」に!~

★招待講演

*筆保 弘徳1 (1.横浜国立大学)

キーワード:台風、ハザードマップ

2019年9月、のちに「令和元年房総半島台風」と呼ばれる台風15号は、気象庁が上陸記録を残し始めた1991年以降において最も強い勢力で関東に上陸した台風となった。そしてその凶暴な風が残した爪痕から、首都圏の脆弱性が露呈した。その1年前の2018年台風21号も、非常に強い勢力のまま西日本を駆け抜けて、近畿圏に壊滅的な被害を及ぼした。日本損害保険協会によると、この台風21号による被害額は日本における風水害の損害保険支払額で史上最高になった。これだけ科学技術が進んだ近年においても、いまだに台風は脅威の存在となっている。そこで本講演では、近年の研究から開発された世界初の台風ハザードマップを紹介する。さらに、2050年とうい未来にむけて、台風を制御し、さらには資源にまで変貌させるプロジェクトも紹介する。