日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 O (パブリック) » パブリック

[O-03] 変化する気候下での強風・豪雨災害にどう取り組むか

2021年6月6日(日) 09:00 〜 10:30 Ch.02 (Zoom会場02)

コンビーナ:松本 淳(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境学域)、和田 章(東京工業大学)、高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、座長:高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、和田 章(東京工業大学)、松本 淳(首都大学東京大学院都市環境科学研究科地理環境学域)

10:00 〜 10:15

[O03-05] リモートセンシングによる台風直後の沿岸モニタリング手法の開発

★招待講演

*作野 裕司1 (1.広島大学大学院先進理工系科学研究科)

キーワード:衛星、濁度、災害

2018年7月の広島県を中心とした西日本豪雨,2019年9月の関東地方を中心とした台風による豪雨,2020年7月の熊本県を中心とした豪雨など,近年豪雨災害が毎年のように発生している.日本リモートセンシング学会では,このような災害時において衛星や航空機を利用して被害状況の即時公開などのとりくみを行ってきた.しかし,このような取り組みは,ほとんどの場合,陸域が優先される.そのため,漁業や養殖業などに深刻な影響がある場合であっても,沿岸海域における被害状況や水質環境の変化はほとんど調べられてこなかった.一方,近年,GCOM-C SGLIセンサに代表される海色を測定できるセンサの高解像度化(250m解像度,2日観測周期),気象衛星ひまわり8号 AHIセンサに代表される観測の高頻度化(1km解像度,2.5分観測周期)などの技術革新により,災害時の沿岸モニタリングへの可能性が高まっている.そこで,本発表では災害時の海洋への土砂流出経路のモニタリングを目的として,SGLIセンサとAHIセンサを複合利用した,災害時の濁度モニタリング手法の開発について紹介する.