日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

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[O-07] 高校生ポスター発表

2021年6月6日(日) 13:45 〜 15:15 Ch.27

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(気象庁)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

13:45 〜 15:15

[O07-P17] 塩竈市浦戸桂島・野々島における地質構造

*⼤⼭ 朝陽1、*佐々木 洸1、*鈴木 雄飛1、*村上 隼都1、*久我 美咲1 (1.宮城県多賀城高等学校)

キーワード:地層

2019 年度に行った浦戸巡検にて松島層・大塚層の2 つの地層が明確に露出していることに興味を持ち,野々島における地質構造を考察した。本研究においてはその継続研究として調査範囲をさらに西側の桂島まで拡大し,より広範囲で浦戸諸島の地質構造を解釈することとした。
【結果】桂島東部に向斜構造が存在することが分かった。その向斜軸は南南東向きにプランジ角は2°であった。図面化した結果,野々島から桂島にかけて緩やかな傾斜の背斜構造・向斜構造がそれぞれ存在することが分かった。また地層が横倒しになっている場所も確認された。

【考察】日本列島の形成史のなかで,日本海拡大の影響による火山活動や地殻変動によってもたらされたのが松島層である。松島層には堆積途中の地震によってスランプ構造が発生した場所が確認された。また,引っ張り場の状態が続いたことで正断層が確認された。また,横倒しになった地層が確認された地点においてはこの引っ張り場を生じるような段階での地震動により,水中で崩落あるいは海底地すべりを生じたものと考えられる。