日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] ポスター発表

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[O-07] 高校生ポスター発表

2021年6月6日(日) 13:45 〜 15:15 Ch.27

コンビーナ:原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、道林 克禎(名古屋大学 大学院環境学研究科 地球環境科学専攻 地質・地球生物学講座 岩石鉱物学研究室)、久利 美和(気象庁)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構)

13:45 〜 15:15

[O07-P55] 江戸川河口地域における霧発生条件の差異 ー東京都江戸川区と千葉県市川市の例ー

*鳥居 健太1、南里 翔平1 (1.市川学園市川高等学校)

キーワード:霧、江戸川

本研究の目的は、千葉県市川市の霧が東京都江戸川区の霧に比べてわずかに濃くなる理由を解
明することである。
 初めに、霧の発生する条件を確かめると、それが以下の3条件であることが判明した。
1 水蒸気量が多い。②気温が低い。③標高が高い。(ただし平野部に限る。)
市川市と江戸川区は地理的に連続することから、本研究に関係する条件として条件①を選択し
た。
 次に、水蒸気量に差を与える要因として風に着目した。霧が発生した2020年11月26日午前の
関東南部各地の風向を調べると、風の流れにある規則が見出された。つまり、2つの大きな風の
流れが確認されたのである。これらの風は市川市や、その東側に隣接する船橋市付近でぶつか
る上に、容積絶対湿度と気温が異なることがわかった。
 結論として、市川市が霧の発生源であるならば、市川市の霧が江戸川区を含む他地域の霧よ
り相対的に濃くなるのは妥当である。