日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-EM 太陽地球系科学・宇宙電磁気学・宇宙環境

[P-EM10] Frontiers in solar physics

2021年6月6日(日) 17:15 〜 18:30 Ch.06

コンビーナ:横山 央明(東京大学大学院理学系研究科)、今田 晋亮(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、鳥海 森(宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所)、Sterling Alphonse(NASA/MSFC)

17:15 〜 18:30

[PEM10-P12] Solar-C(EUVST)衛星と地上観測所および他衛星との連携

*永田 伸一1、浅井 歩2、一本 潔2、上野 悟2、清水 敏文3、鳥海 森3、今田 晋亮4、原 弘久5、横山 央明6 (1.京都大学大学院理学研究科附属飛騨天文台、2.京都大学大学院理学研究科附属天文台、3.宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所、4.名古屋大学宇宙地球環境研究所、5.国立天文台、6.東京大学)

キーワード:太陽、Solar-C

Solar-C(EUVST)は、高空間分解能(0.4")、高いスループットでの極端紫外線・真空紫外線の分光観測により、太陽彩層上部から高温コロナまでのこれまでにない幅広い温度帯域でのプラズマ診断を実現する。そして、太陽外層大気加熱・太陽風加速の素過程と太陽フレア・噴出現象に至る不安定化過程の解明を目指している。Solar-Cが観測する外層大気で見られる現象は、光球・彩層の磁場の運動への応答であるが、これらはSolar-C単独では取得することができないため、光球・彩層の磁場、速度場などの情報を得るための地上観測所との連携が極めて重要となる。このために、Daniel K. Inouye Solar Telescope(米国)、Swedish Solar Telescope(スウェーデン)、Goode Solar Telescope(米国)、京都大学飛騨天文台、などとの連携観測について、検討を進めている。また、太陽風加速機構解明ではその場観測を実施するSolar Orbiter衛星などとの連携が重要になる。講演では、(1) Solar-Cと最新の地上望遠鏡の高い空間分解能、時間分解能活かした彩層でのspicule発生機構とそのコロナ加熱との関係解明や、(2) より広視野データ要するフレア発生に寄与する磁束管のMHD不安定化過程の解明、について紹介する。また、協調観測で重要になるSolar-Cと地上観測所、他衛星との視野調整のための運用検討についても紹介する。