日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS04] 太陽系小天体:はやぶさ2等の宇宙ミッションからの新展開

2021年6月6日(日) 17:15 〜 18:30 Ch.04

コンビーナ:岡田 達明(宇宙航空研究開発機構宇宙科学研究所)、中本 泰史(東京工業大学)、黒田 大介(京都大学)

17:15 〜 18:30

[PPS04-P12] 小惑星探査機はやぶさ2搭載中間赤外カメラTIRによる小惑星リュウグウ表層の高精細温度マップの構築

*荒井 武彦1、岡田 達明2、田中 智2、福原 哲哉3、出村 裕英4、神山 徹5、坂谷 尚哉3、嶌生 有理2、千秋 博紀6、関口 朋彦7、滝田 隼8 (1.足利大学、2.宇宙航空研究開発機構、3.立教大学、4.会津大学、5.産業技術総合研究所、6.千葉工業大学、7.北海道教育大学、8.北海道北見北斗高等学校)

キーワード:小惑星、はやぶさ2、TIR、温度マップ

小惑星探査機はやぶさ2は2018年6月から2019年11月まで小惑星リュウグウのその場観測を行った.TIRによる高度5kmからの観測によって,リュウグウ表層の熱慣性は全球平均で225 ± 45 J m−2 s−0.5 K−1であることが示された(Shimaki et al., 2020). 一方,TIRの近接撮像によって,高い熱慣性を持つ岩塊も発見されている. そのため,リュウグウ表層の熱慣性は,全球として均質であるが,局所的には多様な値を持っているはずである.本研究では,TIRが撮像した熱画像からリュウグウの高精細な温度マップを作成した.その結果,局所的に温度の増減している地域が鮮明になり,局所域の詳細な熱慣性を求られるようになった.