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[PPS04-P12] 小惑星探査機はやぶさ2搭載中間赤外カメラTIRによる小惑星リュウグウ表層の高精細温度マップの構築
キーワード:小惑星、はやぶさ2、TIR、温度マップ
小惑星探査機はやぶさ2は2018年6月から2019年11月まで小惑星リュウグウのその場観測を行った.TIRによる高度5kmからの観測によって,リュウグウ表層の熱慣性は全球平均で225 ± 45 J m−2 s−0.5 K−1であることが示された(Shimaki et al., 2020). 一方,TIRの近接撮像によって,高い熱慣性を持つ岩塊も発見されている. そのため,リュウグウ表層の熱慣性は,全球として均質であるが,局所的には多様な値を持っているはずである.本研究では,TIRが撮像した熱画像からリュウグウの高精細な温度マップを作成した.その結果,局所的に温度の増減している地域が鮮明になり,局所域の詳細な熱慣性を求られるようになった.