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[SCG45-07] IODP掘削に向けた沖縄トラフでの海洋地球科学総合観測:白鳳丸KH-21-3航海速報
キーワード:沖縄トラフ、科学掘削、正断層、背弧海盆、モンスーン、古環境
2021年1月23日〜2月8日までの17日間の日程で,白鳳丸による沖縄トラフでの研究航海(KH-21-3航海)を実施した.本発表ではその概要を報告する.この航海ではIODP掘削に向けた2つのLegを実施した.
[KH-21-3航海 Leg 1] 沖縄トラフは,ユーラシアプレートに位置する背弧海盆であり,200 万年前から断続的な拡大(リフティング)が生じている.特に,沖縄トラフ南部でのリフティングは約10 万年前から開始と考えられるが,未だに玄武岩質の海洋地殻の報告がない.Leg1では,沖縄トラフ南部の八重山海底地溝,石垣島沖・鳩間海丘周辺部などの各エリアで,トラフに発達する正断層群の詳細な描像,トラフに充填する堆積物の岩相・年代の解明,トラフ部分での地殻熱流量の測定,およびトラフ部分に点在する海丘群の岩石採取などを通して,沖縄トラフの最も活動が進む場所での第四紀後半から現在にかけての活動史の解明を目的とした.Leg 1では,反射法地震探査,堆積物コア採取,ドレッジによる岩石採取,ヒートフロー観測,マルチビーム音響測深機による海底地形調査,サブボトムプロファイラによる海底表層地層探査,プロトン磁力計,船上三成分磁力計,船上重力計による地球物理観測,XCTD 観測,プランクトンの採取,を実施した.
[KH-21-3航海 Leg 2] 東シナ海北部は夏季に塩分変動が大きなところであり,IODP サイトU1429 はアジアモンスーンの変動史を解明する上で重要なサイトである.しかし,2013 年の男女海盆でのU1429地点掘削時には,海底下200 m の深度で砂層(層厚不明)に阻まれ,それ以深の掘削が断念された.そこで,Leg 2では,より良い掘削候補地点を抽出するため,掘削の可能性の高いU1429 サイト南東部にターゲットを絞り,海底下の構造を詳細に調査することを目的とした.Leg 2では,反射法地震探査,堆積物コア採取,マルチプルコアラーを用いた海底表層堆積物採取,マルチビーム音響測深機による海底地形調査,サブボトムプロファイラによる海底表層地層探査,プランクトンの採取,を実施した.
[KH-21-3航海 Leg 1] 沖縄トラフは,ユーラシアプレートに位置する背弧海盆であり,200 万年前から断続的な拡大(リフティング)が生じている.特に,沖縄トラフ南部でのリフティングは約10 万年前から開始と考えられるが,未だに玄武岩質の海洋地殻の報告がない.Leg1では,沖縄トラフ南部の八重山海底地溝,石垣島沖・鳩間海丘周辺部などの各エリアで,トラフに発達する正断層群の詳細な描像,トラフに充填する堆積物の岩相・年代の解明,トラフ部分での地殻熱流量の測定,およびトラフ部分に点在する海丘群の岩石採取などを通して,沖縄トラフの最も活動が進む場所での第四紀後半から現在にかけての活動史の解明を目的とした.Leg 1では,反射法地震探査,堆積物コア採取,ドレッジによる岩石採取,ヒートフロー観測,マルチビーム音響測深機による海底地形調査,サブボトムプロファイラによる海底表層地層探査,プロトン磁力計,船上三成分磁力計,船上重力計による地球物理観測,XCTD 観測,プランクトンの採取,を実施した.
[KH-21-3航海 Leg 2] 東シナ海北部は夏季に塩分変動が大きなところであり,IODP サイトU1429 はアジアモンスーンの変動史を解明する上で重要なサイトである.しかし,2013 年の男女海盆でのU1429地点掘削時には,海底下200 m の深度で砂層(層厚不明)に阻まれ,それ以深の掘削が断念された.そこで,Leg 2では,より良い掘削候補地点を抽出するため,掘削の可能性の高いU1429 サイト南東部にターゲットを絞り,海底下の構造を詳細に調査することを目的とした.Leg 2では,反射法地震探査,堆積物コア採取,マルチプルコアラーを用いた海底表層堆積物採取,マルチビーム音響測深機による海底地形調査,サブボトムプロファイラによる海底表層地層探査,プランクトンの採取,を実施した.