09:30 〜 09:45
[SGD01-03] 量子型絶対重力計AQGの導入
キーワード:AQG、FG5、重力
国土地理院は、フランスMuquans社製の量子型絶対重力計AQG (Absolute Quantum Gravimeter)を我が国で初めて導入した。
AQGは原子干渉法を利用した重力計であり、基本的な原理としては従来から使用している絶対重力計FG5と同様、落体を自由落下させることで重力加速度を測定する。FG5との違いは、FG5は落体としてミラーを使用しているのに対し、AQGの落体は2μK以下まで冷却したルビジウム原子を使用していることである。FG5は機械的構造による可動部品の消耗があり、長期間の連続測定には向いていない。一方、AQGのセンサーヘッドは FG5のように可動部品を持たないため、ほぼメンテナンスなしでの長期間の連続測定を可能としている。さらに、AQGは設置が容易で測定のための調整はソフトウェアによってほぼ自動的に行われるため、熟練の技術者でなくてもすぐに測定を開始できる。
本発表では新たに導入したAQGについて、その特徴を紹介し、FG5で得られた重力値と比較した結果について報告する。
AQGは原子干渉法を利用した重力計であり、基本的な原理としては従来から使用している絶対重力計FG5と同様、落体を自由落下させることで重力加速度を測定する。FG5との違いは、FG5は落体としてミラーを使用しているのに対し、AQGの落体は2μK以下まで冷却したルビジウム原子を使用していることである。FG5は機械的構造による可動部品の消耗があり、長期間の連続測定には向いていない。一方、AQGのセンサーヘッドは FG5のように可動部品を持たないため、ほぼメンテナンスなしでの長期間の連続測定を可能としている。さらに、AQGは設置が容易で測定のための調整はソフトウェアによってほぼ自動的に行われるため、熟練の技術者でなくてもすぐに測定を開始できる。
本発表では新たに導入したAQGについて、その特徴を紹介し、FG5で得られた重力値と比較した結果について報告する。