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[SGD01-06] 松代における超伝導重力計TT70 #011とiGrav #028の並行観測(2016–2018年)
キーワード:超伝導重力計、松代、機械的ドリフト
2016年5月から2018年7月まで,松代観測点(長野県長野市)において,2台の超伝導重力計,すなわちTT70(011号機)とiGrav(028号機)による並行観測を行なった.この観測の目的は,iGravの特性の評価,およびオペレーションの訓練であった.期間の途中の2017年8月には,重力計の位置と方位を変更し,同時に重力制御回路のフィードバックをRunからMedium Feedbackに変更した.
長期的なトレンドについて着目すると,2台の重力計とも,この約2年間に重力増加のトレンドを示した.2台の記録の差をとると,iGravの設置直後および位置の移動直後を除いて,きわめて時間的に線形に近いトレンドが得られた.そのレートは,10.7 µGal /year(期間前半)および11.3 µGal /year(期間後半)であった.TT70のドリフトレートが約18 µGal /year(重力増加)であるとすると,iGravのドリフトレートは約7 µGal /year(重力増加)だということになる.
2台の記録の差がほぼ時間的に線形であることは,長周期成分については,2台の重力計が(ドリフトを除いて)ほぼ同一の重力変化を記録していたことを示す.簡易型の超伝導重力計と見なされがちなiGravでも,数ヶ月程度なら0.1 µGal,数日程度なら0.01 µGalの精度があることが確かめられた.
長期的なトレンドについて着目すると,2台の重力計とも,この約2年間に重力増加のトレンドを示した.2台の記録の差をとると,iGravの設置直後および位置の移動直後を除いて,きわめて時間的に線形に近いトレンドが得られた.そのレートは,10.7 µGal /year(期間前半)および11.3 µGal /year(期間後半)であった.TT70のドリフトレートが約18 µGal /year(重力増加)であるとすると,iGravのドリフトレートは約7 µGal /year(重力増加)だということになる.
2台の記録の差がほぼ時間的に線形であることは,長周期成分については,2台の重力計が(ドリフトを除いて)ほぼ同一の重力変化を記録していたことを示す.簡易型の超伝導重力計と見なされがちなiGravでも,数ヶ月程度なら0.1 µGal,数日程度なら0.01 µGalの精度があることが確かめられた.