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[SSS04-P04] 中規模繰り返し相似地震と周辺の規模の大きな地震との態様について
キーワード:中規模繰り返し相似地震、大規模地震、時期
日本各地で波形が良く似た地震(中規模繰り返し相似地震)が観測されている。その多くはプレート境界で発生しており、プレート間の定常的なすべりと密接に関係があると考えられている。地震の規模が同程度の相似地震を比べた場合、その発生間隔が短ければプレート間すべりは速く、長ければ遅いとみられる。気象研究所では、気象庁の機械式強震計や速度型地震計などのアナログ記録、加速度計のデジタル記録を使い、震源が同一でほぼ同じ発生間隔で繰り返す波形が相似な中規模の繰り返し相似地震の発生状況を追跡している。一方、プレート境界では、規模の大きな地震が発生しており、津波や被害を伴うものがある。そこで、規模の大きな地震の予見に中規模の繰り返し相似地震が貢献できそうな点、それが普遍や特殊であるかを、中規模の繰り返し相似地震とその発生場所よりも海溝側で発生した規模の大きな地震とについて、主に発生時期に着目して調査した。