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[SSS11-02] 鳥取大学常設観測点における常時微動の長期変動
キーワード:常時微動、長期変化、H/V、自然現象、人間活動
鳥取大学構内に設置した連続地震観測記録を用いて,常時微動の長期変動について解析した。近年は加速度センサーと高分解能の記録系を組み合わせたシステムが主流になっているが,常時微動H/Vスペクトル比の特に低周波数のピークについては,感度の低下を踏まえた検討が必要である。そこで,速度型センサーとの比較をおこない,安定性を検証した。その結果,1Hz以下の低周波数帯では,速度型センサーは安定したピークを示すが,加速度型センサーは波浪などの微動源の強弱によってピークが不安定になることが分かった(添付図参照)。また,2020年春からの新型コロナウィルス感染症による活動の自粛により,大学構内では5Hz以上の周波数帯で水平動の微動振幅が前年に比べて小さくなっていること,2019年5月に近隣の自動車専用道路が開通したことによる交通流動の変化によっても微動振幅が変化したことが分かった。加速度センサーで捉えた微動H/Vの低周波数帯域でのピークの安定性は地盤震動特性の研究にあたって重要であるため,今後も他地点での傾向など解析を進めたい。