日本地球惑星科学連合2021年大会

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[J] 口頭発表

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[U-01] 地球惑星科学コミュニティと日本学術会議

2021年5月31日(月) 09:00 〜 10:30 Ch.01 (Zoom会場01)

コンビーナ:田近 英一(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、佐竹 健治(東京大学地震研究所)、沖 大幹(東京大学大学院工学系研究科)、木村 学(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、座長:田近 英一(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、沖 大幹(東京大学大学院工学系研究科)

09:45 〜 10:00

[U01-04] 日本学術会議:20期からの体制について

★招待講演

*河野 長1 (1.東京工業大学)

キーワード:日本学術会議

日本学術会議は1949年に設立され、それ以来活発に政府に対し提言や意見表明を行ってきた。しかし、日本学術会議と政府との間には常に良好な関係が保たれていたわけではない。様々な経過を経て2004年には法改正が行われ、その結果2005年の20期からそれまでとは異なる体制がとられることになった。

20期に採用された変化のうちで重要なものは、(1)それまでの7部の編成から3部編成になったこと、(2)会員はそれまで学会推薦を参考に選ばれていたのが co-optation (現在の会員が次期の会員を選出)に変えられたこと、などである。また我々にとって関連の深い分野に関しては、(3)それまで地質学、地理学、地球物理学などの研究連絡委員会が別々に存在していたのが、地球惑星科学という単一の研究分野の委員会に統合されたことが重要であった。

この時に採用された体制は大きな変更を受けずに現在まで継承されている。したがって、日本学術会議の現在の問題点を考えるためには、20期からの体制を検討する必要がある。