日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[U-01] 地球惑星科学コミュニティと日本学術会議

2021年5月31日(月) 09:00 〜 10:30 Ch.01 (Zoom会場01)

コンビーナ:田近 英一(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、佐竹 健治(東京大学地震研究所)、沖 大幹(東京大学大学院工学系研究科)、木村 学(国立研究開発法人海洋研究開発機構)、座長:田近 英一(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、沖 大幹(東京大学大学院工学系研究科)

10:00 〜 10:15

[U01-05] 複眼的な視点と学際領域

★招待講演

*春山 成子1 (1.三重大学)

キーワード:学際領域、日本学術会議、環境問題

日本学術会議は人文・社会科学から、生命科学、さらには理学・工学までの幅広い学術分野の科学者を擁する組織である。広範な学術領域で構成される組織であるため各々の学術コミュニテイーが総合力として活動を発揮することによって、単一の学術領域のみで議論をしている時には判断し得ない分野、内容にまで踏み込んだ議論を可能とさせる。俯瞰的、複眼的な視点をもって、地球規模の環境問題での課題に取り組むことが可能となる。また、超学際的な課題を検討することによって新たな研究課題として展開させることが可能となる。この組織そのものが、「社会の知の源泉」であるという重要な役割を持っていることを基礎に据えて日本学術会議の存在そのものが持つ固有の特性を考えに入れ、分野横断的な議論を展開していくことが日本の将来の科学技術の発展に資することになる。また、議論をとおしてもたらされる成果が一般社会に還元されることも必要である。