日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[U-04] JpGUにおけるSDGsの推進

2021年6月1日(火) 13:45 〜 15:15 Ch.01 (Zoom会場01)

コンビーナ:高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)、小口 千明(埼玉大学大学院理工学研究科)、ウォリス リチャード サイモン(東京大学)、田近 英一(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻)、座長:高橋 幸弘(北海道大学・大学院理学院・宇宙理学専攻)

14:45 〜 15:00

[U04-05] 海洋分野における女性の活躍をサポートするキャリアイベントの重要性と課題

*田中 えりか1、片境 紗希2、藤井 麻緒3、大澤 美涼4 (1.東京大学大学院工学系研究科、2.富山大学大学院理工学教育部、3.東京大学大学院農学生命科学研究科、4.東京海洋大学海洋資源環境学部)

キーワード:海洋、アウトリーチ、女性のキャリア、ワークライフバランス、SDGs

現在,日本における海洋関連の研究者の中で,女性の占める割合は12%と非常に低い水準である.また,産業界に着目しても,内航船・外航船の女性船員は2014年時点で全体の1.6%に過ぎず,「海洋関連分野全体において女性の割合が非常に低い」ことが課題となっている.そのため,(1) 海洋に関わる職業に携わる人材の裾野を女性まで広げること,(2) 次世代の若者たちの海洋リテラシーを育成することができる環境を整えること,(3) 海洋に関して学際的・専門的な知識を有する若者を中心とした人材ネットワークを整備することに主体的に取り組むことは,持続可能な海の利用のための海洋リテラシーを有する女性を育て,海の豊かさの保全・持続可能な利用 (SDG14) を促進するだけでなく,ジェンダー平等を実現 (SDG5) するため [3] に.非常に重要である.

以上の観点から,発表者らは海洋に興味を持って大学・専門学校で勉強している若者を対象に,「学術的な側面からみた海洋の多様性」「海洋についてのアウトリーチの現状把握と今後に向けてのプランニング」「将来的に海洋に携わるキャリアパスの紹介」を目的として,2021年3月に2日間のオンラインキャリアイベントを開催する.発表では,イベントの概要および参加者へのアンケートを通じた意識調査の結果を発表する予定である.


[1] IOC-UNESCO (2020) Global Ocean Science Report 2020–Charting Capacity for Ocean Sustainability. K. Isensee (ed.), Paris, UNESCO
[2] 北田桃子. (2015). 海事産業における女性の活躍推進. 海事交通研究, 64, 13-22.
[3] UNDP (2016) UNDP Support to the Implementation of the Sustainable Development Goals