日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-07] 日本の学術出版とオープンサイエンス、オープンデータ

2021年6月3日(木) 15:30 〜 17:00 Ch.01 (Zoom会場01)

コンビーナ:小田 啓邦(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、川幡 穂高(東京大学 大気海洋研究所)、座長:小田 啓邦(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、川幡 穂高(東京大学 大気海洋研究所)

15:45 〜 16:00

[U07-02] PEPS ジャーナルの現状と課題

★招待講演

*大谷 栄治1 (1.東北大学大学院理学研究科地学専攻)

キーワード:PEPS、インパクトファクター、サイトスコア

ここでは創刊7年目を迎えたPEPSの現状,改善すべき課題,それへの対応と問題点について紹介する.PEPSは2019年のImpact factorおよびCiteScoreの値は,それぞれ2.058, 3.8であった.2020年の予想値は3.0程度および4.6程度と順調な発展を遂げている.この間投稿を促進するために,Most cited paper award, Most downloaded paper awardの創設, SPEPS特集号の導入, 不正対応内規の策定などの対応が取られている.現状において課題も存在する.特にPEPSジャーナルは2割以上の総説論文の出版目標など未達成な課題への対応や,さらなる投稿の促進が必要になっている.総説論文に執筆を各学会に依頼,優れた総説論文やSynthesis論文の投稿促進のための論文カテゴリー改善の検討,PEPS most citation prizeの導入などを検討している.新設した不正対応内規の運用上の問題点,論文投稿時にData repository紹介への対応など今後に検討が待たれる課題も存在する.これらの点について紹介し,改善のためにご意見をいただきたいと考えている.