日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

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[U-09] 包摂的協働によるSDGs推進II:地域社会への関与

2021年6月1日(火) 15:30 〜 17:00 Ch.01 (Zoom会場01)

コンビーナ:中村 秀規(公立大学法人富山県立大学)、Vincent Tong(University College London)、清水 美香(京都大学)、野口 扶美子(国連大学サステナビリティ高等研究所)、座長:中村 秀規(公立大学法人富山県立大学)、Vincent Tong(University College London)、野口 扶美子(国連大学サステナビリティ高等研究所)、清水 美香(京都大学)

15:45 〜 16:00

[U09-02] 山形県酒田市飛島における海ごみ問題と産学民連携による自動運搬回収ロボット開発の試み

*園田 潤1、齋藤 龍真1、石井 智久2、遠藤 靖典3、佐藤 司4、松本 友哉5、小川 ひかり5 (1.独立行政法人国立高等専門学校機構仙台高等専門学校、2.株式会社石井製作所、3.ダーディット株式会社、4.独立行政法人国立高等専門学校機構鶴岡工業高等専門学校、5.合同会社とびしま)

キーワード:海ごみ、地域課題、産学民連携、TECH ISLAND構想、運搬回収ロボット、AI・自動運転

海ごみは,マイクロプラスチックのように日本だけでなく世界的な社会問題になっており,国連が定めたSDGsの目標14「海の豊かさを守ろう」にも設定されている。例えば,山形県酒田市飛島では漂着する海ごみが多く,古くは島民が燃料として使用するために回収されてきたが,近年のガス等の普及またプラスチック等の増加により,燃料使用を目的とした島民による回収は行われなくなっている。そこで毎年人手による回収事業が行われてきたが,新型コロナ感染症の影響で実施できず海ごみがそのままになっており環境問題になっている。我々は,このような飛島における海ごみ問題を解決するために,飛島でこの問題に取り組む団体や様々な分野の研究者また企業による協働(名称:TECH ISLAND)により,AIや自動走行技術による海ごみ自動運搬回収ロボットを開発している。このような問題は,飛島に限らず日本の離島および沿岸部で発生している。本研究により,コロナ禍や人口減少・高齢化社会において回収が困難になると予想される海ごみを,少人数・低コストで自動回収することができ,持続可能な社会の実現に貢献できる。