日本地球惑星科学連合2021年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 U (ユニオン) » ユニオン

[U-09] 包摂的協働によるSDGs推進II:地域社会への関与

2021年6月1日(火) 15:30 〜 17:00 Ch.01 (Zoom会場01)

コンビーナ:中村 秀規(公立大学法人富山県立大学)、Vincent Tong(University College London)、清水 美香(京都大学)、野口 扶美子(国連大学サステナビリティ高等研究所)、座長:中村 秀規(公立大学法人富山県立大学)、Vincent Tong(University College London)、野口 扶美子(国連大学サステナビリティ高等研究所)、清水 美香(京都大学)

16:30 〜 16:45

[U09-05] レジリエンスアプローチのSDGsへの適用:地域災害リスクマネジメントを事例に

*清水 美香1、土田 亮1 (1.京都大学)

キーワード:SDGs、レジリエンス、災害リスクマネジメント、コミュニティ

SDGsには、極めて複雑な課題群が集約されている。特に複雑で不確実性な現代リスク社会の中にあって、こうした特徴をもつ課題群に「どのように」取り組むかが鍵を握る。そうした問題意識から、システムズアプローチを核の1つに置くレジリエンス思考に基づいて開発してきたアプローチ(レジリエンスアプローチ)を1)SDGs実施に適用し、具体的にシステミックなアプローチを具現化する方法を追究し、2)その教育・実践に取り組んできた。この発表ではそれに関わる研究・教育・実践活動の紹介をしながら、地域災害リスクマネジメントの事例をスリランカの豪雨洪水災害常襲地における対応と復興を通して具体的に取り上げる。どのようにそのアプローチと実践がつながっているか(つながっていないか)を提示し、SDGsの取り組みにおける包摂的活動の効果を示す。