日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[E] ポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW24] 流域圏生態系における物質輸送と循環:源流から沿岸海域まで

2022年6月1日(水) 11:00 〜 13:00 オンラインポスターZoom会場 (11) (Ch.11)

コンビーナ:安元 純(琉球大学 農学部)、コンビーナ:小林 政広(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)、奥田 昇(神戸大学)、コンビーナ:Paytan Adina(University of California Santa Cruz)、座長:安元 純(琉球大学 農学部)、奥田 昇(神戸大学)、小林 政広(国立研究開発法人森林研究・整備機構 森林総合研究所)

11:00 〜 13:00

[AHW24-P17] COVID-19の感染拡大対策に伴う経済活動の低下による森林土壌微生物生態系への影響

*堀沢 栄1、伊藤 優子2、岡本 透2、高瀬 恵次3、小林 政広2 (1.高知工科大学環境理工学群、2.森林総合研究所、3.石川県立大学)

キーワード:降雨モニタリング、空中浮遊菌、森林環境

森林への物質の主な流入経路は、降水やエアロゾル、ガスなどによる大気からの沈着である。空中浮遊微生物もまた、エアロゾルとともに移動し、雨水によって森林に侵入すると考えられる。COVID-19の拡散を防ぐための都市部のロックダウンや行動抑制規制に起因する世界的な経済活動の低下に伴う大気環境の変化は速やかに表れたが、通常の森林生態系内の物質循環にどのように影響したか興味深い。これまでのモニタリングデータを活用し継続的に経済活動の低下による影響を追跡・評価することは極めて重要である。本研究では日本列島の山脈を挟んだ2箇所、中国からの越境大気汚染物質流入の影響が大きいサイト(石川県)、および、首都圏からの流入影響が大きいサイト(茨城県)において、雨水および地下水に含まれる微生物群集構造から、土壌中の分解活動への影響を推定することとした。