日本地球惑星科学連合2022年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-02] 地震火山地質こどもサマースクールのこれまでとこれから

2022年5月22日(日) 09:00 〜 10:30 104 (幕張メッセ国際会議場)

コンビーナ:柴田 伊廣(文化庁文化財第二課天然記念物部門)、コンビーナ:松原 誠(防災科学技術研究所)、横山 光(北翔大学)、コンビーナ:松田 達生(株式会社 工学気象研究所)、座長:柴田 伊廣(文化庁文化財第二課天然記念物部門)、横山 光(北翔大学)

09:45 〜 10:00

[G02-04] 霧島火山地域における教育プログラム 2005年地震火山こどもサマースクールの発展形

★招待講演

*井村 隆介1 (1.鹿児島大学)

キーワード:霧島火山、教育プログラム、ジオパーク、噴火

霧島火山地域では,2005年8月に,“第6回地震・火山こどもサマースクール~霧島火山のふしぎ~“が開催された.その後も国土交通省宮崎河川国道事務所が主催する,一般向けの「砂防探検隊」等が開催されてきた.霧島火山地域は2010年9月に日本ジオパークネットワーク(JGN)に登録されたが,その際には,2005年のサマースクールの取り組みやその後の継続した教育活動実績が高く評価された.霧島火山地域のJGN加盟から4か月ほどが過ぎた2011年1月26日,霧島山新燃岳が規模の大きな噴火を起こした.周辺住民が一時避難をするなどの規模の大きな噴火であったが,幸いにして人的被害はなかった.この噴火を受けて,継続して行われてきた子どもたちや一般向けの教育プログラムの内容は,「霧島山が活火山であることを知る」から「火山噴火のメカニズムを2011年噴火に学ぶ」に大きく変わったが,2005年の地震・火山こどもサマースクール以来の,「霧島山を学ぶ」のではなく,「火山学を霧島山で学ぶ」というスタンスは変わっていない.